こんにちは! 渋谷です。今年の暑さは非常に厳しかったですが、ようやく空が青く抜けるように高くなり、秋風が吹くようになってきましたね。田んぼでは、陽の光がさんさん降り注ぐ中、金色に染まった稲穂が風に揺られてきらきらしています。渋谷農園でも、もうすぐ稲刈りが始まる季節です!
畑では、8月中旬まで、トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、オクラなど夏野菜たちがずらっと並んでいますが、8月下旬頃になってくると、秋冬野菜に向けての準備が始まり、少しづつ畑の雰囲気が変わってきます。ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、イチゴなどの苗が順々に植えつけられ、それと同時に、大根、白菜、小松菜、水菜、コカブ、チンゲン菜、春菊、玉ねぎ、レタスなどの種を一斉にまかれてゆきます。
秋冬野菜では、これからだんだんと日照が短くなり、加えて気温も地温も下がってくるので、それに比例して生育がだんだんと遅くなってゆきます。種まきを1週間遅れると収穫が1ヶ月ずれたりすることも珍しくありません。秋冬野菜たちは、「播種時期」にとても敏感なのです。そのため、一回ですべて種まきを終わらせるような白菜や玉ねぎに関しては、種まき時期を2〜3日程度の誤差ですむように、事前に準備を進めています。逆に、小松菜、水菜、コカブ、チンゲン菜などの葉物類は、収穫時期が少しづつずれるように、8月終わりに最初の種まきをしてから、次は1週間後、次は6日後、次は5日後、次は4日後、次は・・・、と少しづつ間隔を縮めながら種まきをします。
逆に、レタスのような温度に敏感な野菜もいます。発芽温度が20〜25度と低めであるにもかかわらず、8月下旬〜9月上旬あたりには種まきしておかないと、立派なレタスには成長してくれなかったり・・・、繊細ですよね。
夏野菜たちは、十分な日照時間と温度があるので、大きな誤差も吸収してしまいますが、秋冬野菜たちはそうはいかないんです。秋冬野菜のポイントは、それぞれお野菜たちの個性を理解してあげた上で、いつでも種まき&植付をしてあげられるように、前々から十分に準備を進めておくこと、なんです。
10月終わり頃には、順々に、青々とした葉っぱを畑一杯に広げてくれます。そんな元気に成長してくれる野菜たちの姿をみると、いつも嬉しくなってしまいます。元気一杯の野菜たちを見るために、また今日も頑張ります!
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